コロナ禍という前例のない状況の中で、皆さんも公私ともに制約ある生活を強いられていると思います。そして、我々の仕事も命を守る最前線に立っています。ただ、この状況を改めて振り返ってみると、大きな環境変化の中で、「介護」という仕事が社会にどれだけ必要とされているものであるのか、その存在価値の高さを再認識しています。介護は、どのようなことがあっても、決して止めることができない、社会にとって欠くことのできないサービスです。今や、社会生活、ライフスタイルの一部になっています。
我々は、創業来 介護の中でも特に「認知症ケア」に軸足を置いてきました。今は、グループホームという認知症高齢者のための住まいのサービスを行っていますが、果たして住む場所だけで良いのかと感じています。認知症は、老いとともにそのリスクは隣り合わせになってきますが、誰もが家族や大切な人と少しでも長く居たいのは当たり前。そういう意味では、認知症予防の取り組みや自宅で生活するためのサポート、もっと言うなら、健康であり続けるための支援こそ、我々の会社の役割だと思っています。
今や医学的知見やテクノロジーの進化を含めて、これまで出来なかったことが出来るようになる可能性が広がっています。「介護施設に入って安心」は十分大切なことですが、そうなる前、あるいは入れない人に対して、我々が果たすべきことがあると考えています。
健康であり続ける予防の領域は、認知症に対する新たなチャレンジ分野だと思います。
そして、介護のグルーバル化にも力を入れていきたいと思っています。私たちは既に中国を中心にアジアで介護施設を展開していますが、高齢先進国である日本が世界にもたらす影響は非常に大きい。また、その責任があると思っています。
介護をグローバルに展開することで、社員にとっては新たなキャリアアップに繋がり、日本ならではの介護のあり方を世界に提供できると考えています。